マイナンバー法、もう改正?
マイナンバー法、もう改正?
マイナンバー制度の利用範囲を金融などにも広げる改正マイナンバー法が、9月3日の衆議院本会議で可決され、成立しました。
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6173123
銀行口座もひも付け
平成30年から、銀行などの預金口座にも任意で番号を適用することができるようになるということですが、これはつまり、政府が国民の資産を正確に把握することで脱税などが把握しやすくなる、ということ。
裏を返せば、国民にとっては本来知られたくない情報を、国は強制的に見ることができる、という仕組み。
まだはじまってもいないのに?
それにしても、まだ運用も始まっていないのに、もう改正?という気もします。
「一旦制度が始まれば、解釈や運用、改正法で適用範囲がとめどなく広がっていくのではないか」「人権侵害につながらないか」との懸念を示す人もいます。
また、マイナンバー制度はプライバシーを保障した憲法に違反するとして、弁護士や市民グループが、マイナンバーの使用差し止めなどを求める訴えを全国で一斉に起こす、とも言われています。
運用を始めてみると、次々に問題点が出てきて、前に進めることが難しくなる、という予想から、先に既定路線を引いておこうということでしょうか。
弱い者いじめには使わないで
国税庁幹部は「効率化で浮いたマンパワーを、悪質な所得隠しや富裕層の課税逃れなどの調査に回したい」と強調している、といわれますが、くれぐれも弱い者いじめに使われることのないように、お願いしたいものです。
基本方針、取り扱い規程作成を
特に中小事業主にとっては、余計な負担が増える、という声もききますが、とりあえずは、事業所としての基本方針、取扱い規程等の作成が求められます。
そして、最も肝心なのは、人の問題。いくら物理的、技術的な環境を整えたとしても、情報を扱う人の意識によって、情報管理が左右されます。
マイナンバーが始まるから、ということではなくて、それぞれのプライバシーというのは、守られる必要がある、ということを社員全体で確認しておきたいものです。
ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。